子ども達は、映像資料を中心に、世界が地球が抱えている課題、今年リオで開かれる「国連持続可能な開発会議」、「+20」言葉の持つ意味を知りました。その映像の中で、セヴァン・スズキという12歳の女の子が、20年前にすでに世界の状況に危機感を感じ、そのことを大人たちへ訴える姿に衝撃を受けました。
今、セヴァン・スズキと同じ年齢になった(もしくはなろうとしている)自分たちが今までの自分をふり返ったのです。そして、自分たちに訴えられることって何だろう?どのように訴えたら説得する力をもてるのだろう?そして何より、「地球市民としての私」ってどういうことだろう?、ということを仲間と一緒に考えました。
とにかく、自分と向き合ってみよう!自分の中に沸き起こるものを文字にしてみよう!
映像資料から受けた衝撃を言葉にすることから、プログラムが始まりました。
自分たちがふだん学んでいる科目という切り口。
算数と社会の先生がチームを組みました。「水」についてのいろいろなデータを素材に、算数の切り口でデータを読んだり、社会の切り口でデータを読んだりしながら、データ活用者としての自分の在り方に目を向けました。
理科と国語の先生がチームを組みました。異なる立場から書かれた環境問題に関する文章を、素材に、ものの見方を「変える」「増やす」「使う」を体験し、ものの見方を意識化することにチャレンジしました。
いま自分が学んでいるチカラと、世界で、地球で起きていることをつなげる-think globally,act locallyを感じる瞬間でした。
いよいよ最終日、自分の内側の声を「The Future We Want」という文章にしてみました。
それぞれの心に沸き起こる「The Future」。願う未来に日本はどのような役割を果たしているのだろう、その担い手としての自分は…そのために今できることは何だろう…
プログラムの最初から最後まで、とにかく記述し続けた子ども達です。独りよがりにならないように、より多様な視点で迫れるように、多くの人の心に伝わるように、一緒に取り組む仲間たちと、ピアレビューしながら…。